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« 「片恋いコントラスト 第一巻」。 | 「金色のコルダ2f」プレイ日記2-(1)。 »

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「Tlicolity Eyes Vol.2」。



18/12/03 全ルートクリア。
人口のおよそ3割が特殊な能力を持つ「能力者」となっている時代。
芸能界絡みの職に就いている東地(とうち)家の三姉妹も
「相手のステータスを一時的に上昇させる」能力の持ち主。
しかしその能力には、使った相手が一定時間
自分のトリコになってしまうという困った副作用(通称「トリコリティ」)が。

東地家の次女・棗(なつめ)は23歳の新人カメラマン。
先輩カメラマン・望月ヨウスケのアシスタントとして赴いた撮影現場で
人気モデル・仙波(せんば)ワタルの写真を撮らせてもらえることになったのだが、大失敗。
意気消沈する棗に、ワタルはとんでもない提案を持ちかけてきて…
オトメイト×フロンティアワークスによるtriAngle PROJECTシリーズ・第一弾で
「芸能界×ラブコメ×三角関係」がテーマの「Tlicolity Eyes」。
今作はその第二巻に当たります。

どうせなら一巻から三巻まで全部やった方がいいかなーとは思ったんですけど、
そこら辺は自分の好みに正直に! の精神で。
だって寡黙で一途な眼鏡の先輩とか、
軽薄遊び人系が本気になる瞬間とか実によいじゃないですかー。

ヒロインである棗ちゃんは内気で大人しく、少し人見知りな23歳。
過去の、友人との間に起こったトラブルを今でも引きずっていて
そのせいで今でも自分に自信があまりなく、
自分の考えを表明することすらつい躊躇ってしまいがちなところがあります。

そんな棗ちゃんのお相手候補はあらすじにも名前が出てきた
モデルの仙波ワタルと、先輩カメラマンの望月ヨウスケのお二人。
なお、あらすじ中のワタルの「とんでもない提案」とは、
棗ちゃんがワタルの部屋で同居すること。
ワタルさん曰く「魅力的な写真を撮るためには、まず被写体を知ること」、
だから被写体の側で生活してみればよい写真が撮れるよ! てことらしいですよ。
このトンデモ提案を(ヨウスケの大反対も虚しく)何とお互いの所属事務所が承諾。
棗ちゃんも腹を括ったことから、三ヶ月の期間限定同居人・ワタルと
実は仙波家の隣室にお住まいだった望月先輩に囲まれつつ
色々頑張る日々がスタート、な訳です。

…まあ、能力だのステータスだのが存在するふんわりファンタジー設定な近未来なので
いわゆる整合性だとか常識だとか現実的諸問題だとか、
そういうところに真面目にツッコミ入れたら多分負けです。

そんな確定ラブコメな日々に更に刺激を加えてくれるのが
棗ちゃんの持つ能力――というかその副作用「トリコリティ」。
能力を使った相手が男性の場合に限り、棗ちゃんのトリコになって迫ってくるという。
それも、ほぼ初対面の相手から「結婚して下さい!」と熱烈プロポーズを頂けるレベルで。

なので序盤の、好感度低めの時だろうと容赦なくがんがん来て下さいます。
しかも「トリコリティ」モード中は、普段とは異なった一面が表出すると言いますか
それぶっちゃけ本性だろ? みたいな
通常時からは想像もつかない迫り方をしてくれますんで
一粒で二度美味しい的な感じで楽しめるかなと。

同居生活前~開始を描いた共通ルートから個別ルートに分岐いたしまして、
エンディングはそれぞれHappyED1種、GoodED2種の3種類。
つまり、BadEDとか悲恋EDとかないし
GoodEDも普通にくっつきそうな気配(又はほぼくっついてる)で終了と
ある意味平和すぎるので安心して読めました。
選択肢の調整には少々手こずりましたが。
(HappyEDは楽にいけるんですが、狙ったGoodEDに行くのがちょい難しかった感)

そしてワタルとヨウスケ、二人分のHappyEDを見た後には、
トリ愛なるルートが新たにオープン。
まあ簡単に言っちゃえば、ひたすら二人に迫られまくる三角関係全開ルートでございます。
なお、棗ちゃん自身はいくらお二人から激しく迫られようと
基本的に恋愛に激疎い系女子な上
「この状況は能力の副作用で当人の本意ではない」と考えているし
むしろ「自分の(能力の)せいでこんな事態になっちゃって申し訳ない」
とまで思っているので簡単に絆されたりはせず、
ひたすら副作用が終わるまで頑張って耐えてるだけなんですよね。
可哀想に。

あらすじとか雰囲気みれば分かります通り、全般的にライトなノリで、かつ糖度高め。
「トリコリティ」とか設定にファンタジー要素はあるけど
それはあくまでも色々なシチュエーションを楽しむための舞台装置で
他ゲームみたいに「世界の謎」の解明とかする必要もないし
お話自体も変に捻ったところもなくてある意味王道。

うちのPCスペックが絶妙で「トリコリティモード」入る度に妙な遅延が発生して、
苦笑いするしかなかったけど、まあそこはそれ。
攻略対象も二人とコンパクト仕様なのでさっくりと楽しめました。

以下、各人ルート等のあれこれ等ネタバレ。





仙波 ワタル
ファッション誌で活躍するモデル。23歳。
彼が表紙に採用されると雑誌の売り上げが変わる、と言われるほどの人気っぷり。
自信家で、どんな女性にもとりあえず声をかけるタイプ。
当然、棗ちゃんのことも(ほぼ初対面時から)普通に口説いて来ます。

――但し実際の声の掛け方っつーか女の子への呼びかけ方が
「ハニービーちゃん」だの「ラビットちゃん」だのといった生き物シリーズだったりと
チャラいを通り越したそこはかとないバカっぽさ故に、
ついつい失笑のが先に立ってしまう件。

いくら馬鹿っぽいとはいえ、こんなチャラさ全開の生き物と
若い女の子が一緒に暮らすだなんて全く安心できない訳ですが
この方、意外に紳士っつーか、「来る者は拒まないけど去る者は追わない」系らしく。
酔っ払って、間違って棗ちゃんの部屋に入っちゃった時も本気で謝ってましたしね。

案外意外と言えば、仕事には大変真面目で、作品をよりよい物に仕上げる為に
モデルである自分も積極的に案を出すところとか、
部屋にワインのコレクションあるのでお酒が好き→強いのかなーと思いきや
実は超弱くて、一杯だけでべろんべろんで寝てしまうところとか、
好物が棗ちゃんの作る目玉焼き乗せハンバーグ、みたいなお子様嗜好のところとか。
いろんな部分でギャップの塊みたいな人だったりします。

そんな彼もずーっと女の子にモテモテのイケメンポジションにいた訳ではなく
むしろ小さい頃はその逆で、女子にいじめられていたことすらある模様。
当人、いまいち自覚なさそうですが、そういう過去から根底に女性不信抱えてそうで、
別にそう女の子大好きっつー訳ではないのに
イケメンの人気モデルは斯くあるべし、みたいな固定観念で
あれこれ行動してきたようにすら見えてきちゃいます(深読みしすぎ)

で、今まで女性に対して本気になったことがなく、
「本命の彼女」を作ったことすらなかったワタルさんですが
棗ちゃんとの同居生活の中で色々心境の変化が起こりまくった結果、
本気の恋を捜してみよう、となります。

が、その捜し方が、これまで仲良くしてきた女の子と改めてデートして確認っつー。
この頃には棗ちゃんの方もかなーり気持ちがワタルに傾いておりますんで
他の子とデートしてきたよー報告とかされちゃう度にもう心穏やかではいられず。
仕舞には、ワタルに気持ちを気づかせようと
棗ちゃんが自らアプローチするまでに至ります。
そっからもう一山二山ございましたけど、
最終的にはちゃんと仲良くなれて本当によかったね、と。





望月 ヨウスケ
棗と同じ会社に所属している先輩カメラマン。28歳。
チャラい系ワタルとは真逆の、
寡黙で言葉よりは行動で自分を示す不言実行タイプ。

プロローグで彼のお仕事ぶりが見られる訳ですが、
クライアントの曖昧な「何となくもうちょっとこう」みたいな要望に
自分の持つ撮影技術で的確に対処する様とか
そりゃ棗ちゃんが尊敬の眼差しを注ぐのも納得なのです。

なお、見た目のとおりの眼鏡さんですが、視力が悪いというよりは
目つきが悪すぎて通りすがりの不良に絡まれちゃう等被害多々のため
その改善を目的として眼鏡着用っつータイプです。
(あんまりそんな目つき悪く見えないけどなー)

実はワタルの部屋のお隣にお住まいでして、
同居生活始まってからは何かと理由をつけては
ピンポーンと押しかけてくるようになります。
多分狙ってないはずなんだけど、毎回毎回大変よろしいタイミングで。

…この「実はお隣さん」話を最初見た時、
同居話が持ち上がってから丁度空き室だったお隣に
先輩が強行引越しかましてきたんではとナチュラルに考えちゃってごめんなさい。
でも先輩ならそれくらいやらかしても全然違和感ない

後輩でアシスタントを務める棗ちゃんに対しては、
単なる「会社の後輩」相手とは思えないほど大変過保護で
これは何か裏とか過去とかあるんだろうなと否応なくわかっちゃうレベル。

後々、二人は8年前、トラブルに見舞われた棗ちゃんを
ヨウスケが助けるという形で出会っており、
その頃からヨウスケの方は棗ちゃんへの想いを抱えていたという事実が判明します。
(棗ちゃんの方は、あの時の人がまさか先輩だったなんて! と全く気づいてなかった)
なので、ワタルルートではそんなヨウスケさんにワタルのこと相談するとか、
大変申し訳ないことしちゃったなーと思うことしきり。
逆に、ヨウスケルートでのワタルさんは全然そういう気持ちないみたいから
恋愛系相談相手として最良って感じだったんですけど。

8年とかなり長い期間ということもあり、ヨウスケ側の方はぶっちゃけ拗らせまくってます。
過去の出会いの話を伝えなかったのは、まあわからなくもないけど、
ワタルという直近の障害が現れるまで棗ちゃんと付き合うつもりすらなかったとかね…

それよりも何よりも問題だったのは、ヨウスケさんにとって棗ちゃんは、
8年前の幼くか弱くて自分が守るべき存在でしかなくて
今の、先輩の隣に並び立てるよう頑張って成長しようとする姿を見てくれないこと。
で、棗ちゃんはそういう、いつまでもヨウスケにがっちり庇われ守られて
自分だけ無傷っていう心地よいぬるま湯環境を許容できるタイプじゃなかったので、
「自分をちゃんと見て!」と奮闘する訳です。

この二人の結末の何がよろしいかって、エンディングが結婚式で
後日談が社内での扱いとか、夫婦になっちゃったが故のあれこれ満載なところです。
そういうニヤニヤポイントが大量で大変素晴らしかったんだけど、
その分ワタルルート後日談がちょっぴり寂しかった気がががが。
(人気モデル相手なせいか、さすがに結婚までは持ち込めなかったんすかねー…)




さて、二人の個別ルートを読了した後に楽しめる「トリ愛」ルート。
まあ簡単に言っちゃえば、二人に迫られまくるけどどっちにも行かないルートです。

ワタルの1st写真集を製作することになり
ヨウスケと棗ちゃんの二人がそのカメラマンとして抜擢されて。
まだまだカメラマンとしてはド素人(てかこれがほぼ初めての仕事)な棗ちゃんを
業界的には先輩に当たるワタルとヨウスケがサポートしていくって展開なのですが
ワタルとヨウスケの二人が常にお互い牽制しまくりなところが面白いです。
二人にとって棗ちゃんの能力、というよりその後のトリコリティモードは
合法的に棗ちゃんに迫れるご褒美とでも思っているのか
能力を使ってもらう時は一緒! もし片方だけに使ったら後々もう片方にも!
てな姿勢が実に訳がわからないですw
お陰で棗ちゃんは毎回、二人同時にトリコリティされるという大変可哀想なことに。

そして、二人ともあんだけ頑張って棗ちゃんにアプローチしているのに
超鈍感な棗ちゃんは全くその意図に気づかないというある意味お約束展開。
ワタルもヨウスケも基本棗ちゃんを巡って険悪なんだけれど
一方で、仕事のことと棗ちゃんのことになると結託して協力体制を築くため、
棗ちゃんからは仕事熱心だなー&二人は本当に仲良いなーと思われているだけという。

一応、妹さんから「その状況って二人に愛されてるんじゃ」と爆弾は投げ込まれましたので
この三人は今後どうにかなっていくんでしょうかねー…
GoodEDだとどっちかよりになりますけど、HappyEDの後日談ですと
――そろそろ誰か正気に戻って状況を見つめ直した方がよいと思います。
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