12/11/04 全ルートクリア
地底深くに建造された巨大生活施設「ファウンデーション」。
ある日突如襲った「異変」により
その「ファウンデーション」が崩壊の危機にさらされる中、
生き延びようとあがく５人の少女たちの物語。
ジャンルとしては脱出ゲー+ADV。
「ファウンデーション」はとある理由により絶賛崩壊中のため
（ゲーム中に何度も地震に見舞われて、あちこち崩れたり壊れたり）
少女たちは何度も閉じ込められる羽目になるので、
頑張って生き延びるために脱出する訳です。
パッケージのイラストに描かれているのがその５人の少女たちで
ちょいギャルゲっぽい見た目ですけれど
中身はちっともギャルゲではございません。
ゲーム中出てくる男性は少女たちの身内とかくらいだし、
場面もみんな過去の回想ばかりだし。
というか、ゲーム部分である脱出ゲーがかなりとても恐ろしく難しいため
そういうギャルゲっぽいところを期待した人の心をがっつり折ってくれるものと思われますw
あ、自分はちゃんと脱出ゲーだと理解した上でやりましたですよ！
さて、その脱出ゲーの話ですが、機種がPSPなため
DS脱出ゲーのようにタッチペンで怪しいところをタッチせねばならんのではなく
カーソルを操作して画面上のものを調べたりする形式。
調べられるポイントでカーソルが変化したり
カーソルの移動速度調節できたり、
調べられるポイントで吸着するよう選べたり、とこれは楽ちん？ と思いきや
大きな調査可能ポイントの中にちっちゃな部品が紛れてる時とかだと
それが却って逆効果になってしまうことも。
まあそもそも、調査ポイントがわかってもパスワードとかの謎が凄まじくハイレベルなため
こんなんわかんねーよ！ というのが多々ですが。
なお、脱出ゲー攻略全般に対しての見解として
できれば攻略サイト等を全く見ないでクリアするのが一番楽しめるとは思いますが
普通に無理でしたー！
自力でクリアした時の達成感は半端ないんだけど
やっぱり自分の発想力とかそういうものの限界がございましてね……
そう考えると、自分、脱出ゲー好きではあるけれど
実は解くのに向いてない人なのかもしれん。
ええと、脱出ゲーとしてのハイレベルさについてはこの辺に致しまして。
ストーリーはこれまでやってたDSの脱出ゲーほどはギャグ系ではなく
キャラとかの可愛らしい見た目の割に超ハードテイストで
「サクリファイス（犠牲）」の名のとおり、かなりどシリアス展開でした。
EDが一応各主人公毎にある感じなのですが
どこに至るにしても全く甘い展開にはなり得ないという。
その分、ラストは（いろいろ現実的には問題はあるだろうが）
脱出クリア！ という面も含めてよかったなーという気持ちです。
以下、印象に残ったステージやストーリー面に関して（ネタバレ注意）。
ミキ「胎動」
最初は攻略？ 見る訳ないっしょw とか余裕かましてたのに
初っ端のこのステージにて即詰まって攻略サイト頼りました(´Д｀)
今、改めて回答手順眺めてもどこで引っかかったのかわからないのですが
（逆言えばそんくらい単純な見落としとかミスだと思われ）
さすが高難易度脱出ゲー（ｺﾞｸﾘ）とか勝手にびびったのも今ではよい思い出？
オルガ「父親」
解法見て、これは普通に無理だわwと思ったステージ。
数字パスワードなんですが、「ヒント画面を分割してずらす」とか
PSP単体又はメモ書き程度では厳しい作業は勘弁して頂きたい。
イトカ「夢」
脱出に関わる諸々よりそのシチュエーションの類似性が気になったステージ。
ところで、この世界では書き文字がキリル文字（ロシア語のあれ）らしいんだが
これがまたすごくわかり辛い！
中途半端にアルファベットに似ているが故に
メモ取らなくても行けるかな？ と思いつつも無理っつーか。
メモっても形が微妙に間違っててどっちかわからん状態だったりして。
一応このステージの謎もロシア語わかる人ならヒントになるそうだが
わからんて。
オルガ「紅茶」
前半のミッション「美味しい紅茶を淹れましょう♪」の唐突さについては
脱出ゲー慣れしているが故に気にならなかったのだが
後半の寄木細工は二重三重の意味で酷い。
とーちゃん、何であれにあれを入れるんだ！？
クロエ「道」
脱出ゲーのはずが、まさかのユニットバトル２戦。
１戦目はあーだこーだやってたら
相手の戦法の法則性がわかって何とかなったものの
２戦目は全然さっぱりわかりませんでした。
ユニットの特性をちゃんと見てなかったが故の敗北。
オルガ「亀裂」
フタが見つからなくって困ったー！
てのが脱出方面感想。
ストーリー面ではこれまでもちらほら出ていた
少女の内二人の対立が一歩進んで一層きな臭くなったというか。
（だからタイトルが「亀裂」なのだと思う）
オルガ「感染」
そして、この章で謎のウィルス感染疑惑まで出て
少女間のぎすぎす感が更にパワーアップ。
このウィルス、感染すると「怒り」の感情が増幅されて暴れたくなっちゃっう上に
時間が経つと死亡とか、かなり酷な代物。
感染反応が出たのがミキ、アスナ、オルガの３名を隔離することに。
が、オルガはウィルスについて独自調査、
コールドスリープ療法で退治可能と判明したのでさっくり脱出という。
これは二つあるパスワード入力がどっちも凶悪でござった。
特に後半。
パスのヒントをPCで検索、って攻略手順に書いてあるんだが
この「検索」方法がわかんなくて詰まったという(ーー;)
ミキ「宿主」
オルガ同様ウィルス騒動で隔離中のはずのミキさんまで普通に脱出。
この子は内部に強い復讐意識というかを抱えているようで、
そのためならどんな状況でもなんでもしてしまわれるところが悩みどころ。
……なんか武器（銃）までげっとしちゃってますし。
絶対これ、今後の不穏増幅材料でしかないよね。
イトカ「覚醒」
話の順序としては、オルガの「感染」の直後の感じ。
例のフリオウィルス反応がなかったクロエ＆イトカ側の話で、
何でかしらんがイトカがいきなりぷっつんでクロエを襲撃。
襲撃に至るまでのイトカの心情描写を読んでいると
ウィルスのせいで怒りが増幅しちゃったのか、
本当は感染してないのにウィルスのせいにして八つ当たりなのか
どっちなのかがいい感じに曖昧で、イトカこえーと思いました。
クロエ「凶兆」
イトカのクロエ襲撃、クロエ視点。
で、イトカの謎夢パワーに巻き込まれ。
この辺りからシナリオの進め方によっては
サクリファイス＝生贄が出てきてしまいます。
当初は全員生存するルートを見つけなきゃ！
……だなんて思っていたなあとか遠い目。
アスナ「救い」
久々にノーヒント・ノー攻略クリアでいやっふーしてたら
まさかの脱出二戦目で、あえなく玉砕。
あのセンサー、触れるだけでなく、
物動かしたまま放置ってのでも反応するだなんて！
イトカ「事故」
イトカの謎改変パワーでミキをかつての事故から救おう！
となるはずだったのに、逆にミキがその事故で死んだことになり、
当然今回の大災害には登場すらできないという形に。
哀れ。
イトカ「ZERO」
前話「事故」の時点でもう薄々わかっておりましたが、
最初のエンディングは見事なまでにBAD EDでした。
先代クロエの奮闘も虚しく、大失敗～。
ミキ「偽り」
とりあえず、イトカシナリオはしばらく放置決定で
他の方々のから潰していくことに。
まずはミキのから。
お話としては、地上へのエレベーター！？ と湧き立つも
結局はハズレ、ついでにオルガが死亡という結末に。
ハシゴが見つからなくて（見えにくくて）辛かったなあ、という印象。
アスナ「SIX」
怪しさ満点クロエたんを殺れるのはこのシナリオだけ！w
展開上仕方ないとは言え、
よりにもよってあのド素人アスナとハッキング行くとか、
そして、そのアスナを庇って死亡とか迂闊すなあ。
アスナ「ループ」
前話・アスナ「思い」でミキが犠牲となり、
残ったのはアスナとイトカの二人だけ。
アスナ父が死んだ事故を改変、という展開は来ると思ったですが
これがアスナ登場時の被曝と血まみれに繋がるとはまさか思いもよらず。
ループネタスキーなので、にんまりでございました。
クロエ「啓示」
別ルートED目指して、やってないシナリオ潰し。
「道」に引き続き、ハッキング中クロエたんとミニゲーム。
今回はマインスイーパ。
旗立ってる≒爆弾と普通に考えちゃって
見事に爆死したのも最早いい思い出。
クロエたんは実はテロ組織所属の凄腕ハッカーさんにして
そのテロ組織の理念がやや宗教がかってるためかやや狂信的側面も。
で、イトカの持つ改変パワーが組織の目的の邪魔になると判断したため
躊躇いなくさっくりとイトカを殺害してしまうのでした。
ミキ「犠牲」
アスナEDで、各キャラのEDを目指すには
生存でなく、むしろ対象者以外を殺っていく必要があると気づく。
で、目指したのはミキED。
ミキ「偽り」でオルガをさくりとしまして。
で、この「犠牲」でのターゲットはアスナ。
例のミキの銃がばっきゅーんと。
ミキさん、あなたまだフリオウィルス残ってるんじゃあ……
と言いたくなるようなブチ切れっぷりでした。
ミキ「羽」
ミキルート、ラストシナリオ。
生存者はミキとクロエの二人。
脱出パートが遺跡めいた感じなのが実に好みでした。
後半のかけらとかはさっぱり訳わからんかったですが！
オルガ「手術」
続いてオルガルート。
オルガ「閉鎖」→クロエ「翼」（イトカ死亡）→ミキ「犠牲」と進行。
ミキルートでは「犠牲」でアスナが銃殺されちゃいましたが
今回はオルガが生存、彼女が応急処置が施したため辛うじて生存。
アスナを助けるには体内に残った弾丸を摘出しなければならない。
オルガは摘出手術を行うことを決意する。
が、停電が発生。
ミキとクロエが発電炉へ向かい、電源の復旧を目指すことになる。
……画像を折り曲げて重ねて、やっとヒントという
PSPではできない操作は止めていただきたいと重ね重ね。
高温の発電炉で耐火服を纏っての復旧作業。
アスナを撃ってしまったミキの献身により
電源は復活するものの、ミキは燃え尽きて死亡。
そして始まる手術。
医者の娘で医者を目指しているとはいえ、
オルガは医者ではなく少々知識がある程度の素人でしかない。
手術中、アスナの心拍が停止、心臓マッサージを施すもそのまま死亡。
オルガ「封印」
オルガルートラスト、生存者はオルガとクロエ。
ええ、いがみ合うお二人さんです。
二人が辿り着いた場所は「生物化学実験棟」。
扉はロックされるわ、移動方法が3Dダンジョン風になるわで
何だか嫌な展開になってきたと思ったら
やっぱり実験生物（エイリアン風味）が襲いかかってきたー！
逃げても逃げても追いかけてくる実験生物を
何とか罠を張り、おびき寄せて撃退。
イトカを殺したのはクロエ。
ミキが死んだとき一緒にいたのもクロエ。
ひょっとしたら、アスナをミキに撃たせたのも？
次は自分の番？ と考えてしまったオルガ。
その手にミキが遺した拳銃があったのも災いし、クロエを射殺してしまう。
そして、一人残されたオルガの周りには硝煙を嗅ぎ付けたらしい
数十体のあの実験生物どもがぐるりと取り囲んでいたのだった。
クロエ「永遠」
次は怪しさ満点クロエたんルートへ。
これまでの３人と違い、少し多めに巻き戻し。
オルガ「感染」の次にイトカ「覚醒」でなく
クロエ「凶兆」をプレイするとここでオルガが死亡となり、
以後クロエ「翼」→ミキ「犠牲」（アスナ死亡）→クロエ「啓示」（イトカ死亡）と進むと
クロエラストの「永遠」がオープン。
生存者はミキとクロエ。
図書室で本を使った脱出。
ヒントで見出したページの先に次のヒントが！
みたいな感じで次々と進めていくのは面白かったです。
途中でがっつり詰まったけど。
イトカ「地上」
残すはイトカEDことトゥルーEDのみ。
オルガ「感染」→イトカ「覚醒」→クロエ「凶兆」「翼」と進み、
アスナ「SIX」でクロエ、オルガ「閉鎖」でアスナ、
ミキ「偽り」でオルガをさくさくさくっと死亡させ
残るはミキとイトカという状態でイトカ「事故」にてミキ死亡。
イトカ一人ぼっちでイトカ「ZERO」へ。
BAD EDの時は会話のみで終わりましたが
今回はイトカ正ルートのためかオレンジによる謎解きあり。
で、「最後にみんなと会う夢が見たい」と願い、
その願いどおりにミキ、アスナ、オルガ、クロエが勢揃い。
イトカの夢パワーのこととか話してみたら
事前知識がいろいろあったクロエが反応。
ハッキングで謎を解き明かす方向に。
……まさかここが（ゼーガペイン的な）量子化された世界とは思わなかったわー。
続く謎解きはミキが病室、アスナが教室と言ったように
イトカ以外４人の後悔の残る場所を行き来する感じで、
最後は初代イコンさんのおわすファンタジックな謎空間へ。
――そして、無事５人で脱出できて、おめでとう～('∇')
いやはや、ここに至るまでに散々いがみあったり殺し合ったり等
酷い展開ばかりでしたんで素直に祝福の気持ち。
大半が脱出できるまでの一時的な協力関係な面々でしたから
イトカの夢の中で再会して、
お互いの持つ情報（イコン話とか）を突き合わせ始めた辺りで何だか感無量。
でもこの時点でルート進行上、クロエはイトカを、ミキはアスナを殺害、
ついでにオルガを見殺しにしてるんだとかは言ってはいけないんでしょうがw
PR
